第三回Kanon SSこんぺ(本番)感想
戻る
※運営なので、順位を左右する採点を回避しただけです。作者掲示板での返信に許可は不要。
【1 左手で繋ぎたい】 B
セリフの後に改行入ってないんで、『「あゆ」車』のとこでヘンなモン想像しました。
それは某大王のようなベコベコ車なのか、痛車と言われる類の車なのかと(何)
それはそうと、最近右手をテーピングしているせいで、左手で尻を拭くのに慣れてきました。
そんなわけで、利き手を使えないというこの話には共感が……。
などと言ってる自分の馬鹿さ加減が情けなくなるラブラブでした。
でも、皮肉が通じなかったり、その挙句に祐一に怪我させたりはどうなのかなあとは思いました。
【2 サンダルが飛ぶ夏 】 E
たるい。
一文目から趣味合いそうにないな、という予感はしていたのですが、予想通りのらりくらりと煙に巻くような文章が続いてました。
こういう話が進んでいるように思えない長文は、個人的には超苦手です。
ええじゃないですか、もうあゆシナリオのハッピーエンド後コメディで。
会話文のいいノリも、全体の停滞気味アンダートーンで台無しになっていたと思います。
【3 雪の世界より愛をこめて】 B
こういう、お馬鹿な試みを真面目にやってくれる作品は大好きです。
もっと勢いがあれば最高でしたが、これは趣味の問題だと思います。
誰か、映画『ギャラクシークエスト』みたいなの、やってくれないかなあ。
【4 グリーンスリーブスが聞こえる 】 C
うーん……グリーンスリーブスとかいう歌を知らないせいで、歌詞部分が完全に邪魔になりました。
丁寧に書かれているはずの物語も、何か物足りないです。
最大の演出だった全員集合が軽いからなのかなあ。
全員集合って、漫画の最終決戦における一つのお約束演出ですけど、これが効果的に機能するのって駆けつける仲間たちに過去の見せ場があってこそだと思います。
美汐視点ということもあり、他のキャラの土台作りが上手くいかなかったのかも。
【5 ネバー・エンディング・ストーリー 】 B
50KBくらいに感じるほど圧倒されました。
それだけ、読んでいる間濃厚な時間を過ごしたのだと思います。
本当に誰が想像したかこんな未来、って感じでぐいぐい引き込まれました。
ただ、人形の由来秘密にしちゃったせいで、きれいに落ちてないような違和感が残りました。
まあ、月移住とか人工衛星からの大規模な有害ウイルス散布事件とか出てきたせいで、香里がこんなこと言いながら高笑いしているシーンが浮かんでしまったのが一番の敗因かも。
「幸い、イレギュラーハンターという、暇な奴等がいて、地球滅亡はないと……しかし、そのハンターもほとんどがイレギュラー化してしまったからな……クククッ……危なかったな。ワーッハッハッハッ!」
【6 友人以上恋人未満から 】 S
> あと、正直に言うとあたしは自分が惚れるより、惚れられる恋愛の方が向いてると思う。
> 何かと北川君が気を使ってくれるのは、嬉しいし気分がいい。
何さらりと女王様気質独白してるんですか、香里さん!(笑)
> そして、あたしが叫んだ瞬間……なんと雪だるまが砕け散った。
やると思ったが、この男本当にやりやがった!
コメディタッチの現実感が、原作の楽しい時間をダイレクトに思い起こしてくれました。
さんくす、べりまっち。
【7 僕と、シオリと、スケッチブックと。 】 D
上手くなったなあ、と感心しました。
同時につまらなくなったなあ、と寂しさも感じました。
小綺麗になればなるほど、遠のいていく魂のこもったキャラクター達。
あの時感じた生の息遣いは、今はどこか遠くの世界の出来事……。
作者違ってたらどうしようとは思ったけど、上手いSSには全般的に感じることだから、まあいっか。
区切り方とか、クリリン風が濃くなった独特の雰囲気とかで、九割方○○○○さんと確信してます。
【8 潜入捜査Kanon・僕らのたい焼きドリーム〜記憶の中のエンジェル〜】 F
意味不明。
何か書きたいことはあったのでしょうが、文章がそれに追いついていないと思います。
【9 鬼さんこちら 】 F
上手く話を運べば面白いネタだったかもしれません。
が、説明は足りず、戦いのシーンに至るボルテージ上げも足りずで、『舞は佐祐理さんの魔物でした』という設定だけしか残りませんでした。
【10 硝子の向こう 】 F
勝手に名雪SSサイトを大変にしないの!>百貨屋
大物感に溢れる文章でしたが、中身があったようには感じませんでした。
元のゲームは『シンプル・イズ・ベスト』で成功していますし、もっと肩の力抜いて欲しいなあと個人的には思います。
いっそはっちゃけて、競技メインのお祭りにした方が面白かったんじゃないかなあ……。
【11 春を夢見る狐達 】 A
元々原作補完から入ったクチなので、こういう話は大好きなんです。
一つの妖狐解釈として楽しませてもらいました。
たどたどしいぴろの一人称が、妖狐の別の生き物感や別世界感を出せてて良かったです。
童話っぽくて、ある意味非常にKanonを感じたSSでした。
ただ、設定説明に偏りすぎて、微妙に『物語』になってないとこと、ぴろの自己満足で放置プレイされた美汐がちょっとかわいそうなのがマイナス。
【13 いつかムラムラする日。 】 F
この文章で北川『くん』は、大人びた雰囲気に合わず何か気持ち悪いんですけど。
なんで原作表記(原作は北川『君』)と違えてまで、読みにくいだけの媚売りするのかなあ……。
脈絡ないキャラ配置に視点変換で、話もさっぱり読めませんでした。
またリレーか何かなんでしょうか?
僕には何から何まで合いませんでした。
【14 ――僕らの昨日が見ていた未来は―― 】 B
ノリノリですね(笑)
こちらに考える間も与えないような怒涛の言葉攻めが見事でした。
ただ、もう少し整理すれば、45KBらしい一貫した内容になったと思います。
でも、このテンションは書き手として見るとすんごく羨ましいなあ……。
【15 【決別】 】 D
『としうえしゅみ』に噴きました。
当時の名雪が意味分かって使ってるとは思えないけど、当たってるから笑えます。
でも、『一日だけ、最後にあげようかなって思ったの……あの子に』って、何か佐祐理さんが嫌な女になっているなあと思います。
名雪も名雪で、結婚前だというのに、結婚相手の人のこと意識している素振りが見えないのも何だか微妙な気がします。
ちゃんとした結婚生活を送るには、初恋との『決別』が不可欠……ってことなんでしょうけど、うーん個人的に物語としてスッキリしませんでした。
【16 お別れのキスのことばかり考えていた 】 F
アプローチの仕方からして既に好みから外れてました。
Kanonも、うだつの上がらないジゴロ大学生記になる時代か……。
まあ、読後感のダルさを一言で言うとそんな感じです。
【17 天野がオバサンくさいワケ〜"あの子"と呼ばれた仔〜 】 B
> ペットが売れるのは死ぬからだ。かけがえのない家族が死んだら、欠けたままでいることに耐えられなくなる。
> だからまた買うことになる。そうやって何匹も買い続けていく。こうしてお得意様になっていくわけだ。
そんな頻度で殺すなと言いたいです(苦笑)
それはともかく、読みごたえのあるSSでした。
『この街に住む人間の、その半分ぐらいがあの子たちなのかもしれませんよ?』
って美汐の発言が実はダークな意味だったりとか、興味深いです。
名雪は子供が欲しかった秋子さんによって発注されたキメラ、とか変な想像したりして(笑)
ただ、ダークすぎて美汐がEDで言っている発言等と、どうも重ならないんですよね。
ブラフかましてました、ってのも面白い事は面白いのですが、長々とシリアス続けてブラックジョーク的なオチだった、というのは個人的には納得行かなかったりします。
【18 大切な忘れ物 】 C
個人的には、致命的なミスをしていると思いました。
容量も余りまくっているのですから、再会時における名雪の遅刻にも絡めて欲しかったです。
それを伺わせる様子もなく、ただの相談役で終わらせてしまったせいで一本道な平坦SSになってしまったと思います。
あゆの戸惑いがいい着眼点なだけに、惜しいと思いました。
【19 もう一人いる 】 A
何ですか、このアメリカンなホームコメディは(笑)
【20 ボート 】 F
栞と香里は似ていないと思います。
香里のどのへんが『自分のことより相手のことばかり』なのか、よく分かりません。
彼女は利己的に、ただ自分が傷つきたくなくて妹を無視したんです。
そんな彼女が、北川のあからさまなウソに癒されて許されたつもりになる、ってのはどうなんでしょうか?
あの子に操を立てている美汐の方が、よっぽど好感が持てます。
これからもそんな生き方を続けていくのかと思うと、プラスイメージで描かれているこの香里は最悪に思えました。
【21 終わりの時】 C
んー、原作で名雪が賑やかさを楽しんでいたようにはあまり見えないのが敗因かなあ。
電波な事態に一人だけ振り回されれば、こう荒みもするかとは思いましたが、結論に違和感あり。
どうせなら、もっとドロドロ感情徹底した方が、意味不明なまま一方的に振り回された傍観者らしかったかもしれません。
【22 恐怖のお料理合戦 】 F
少なくとも、変身のたびに裸になるので不便でした。>異性に抱きつかれると動物になっちゃう呪い
『やらせ』のテレビ番組のようなネタを、香里・美汐・北川の三人に『やらせ』なくてもいいと思います。
ちびあゆVSちびなゆで、このネタなら普通に笑って受け入れたかもしれませんけど、いい年した男女が素面でこんな馬鹿やってるかと思うと……ムリ。
【23 ライク 】 S
すご……。
この手のSSってネタみたいなのが目立つのに、このSSはあゆのことをしっかり受け止めている気がしました。
奇跡も何もないけれど、一人の人間の再生の物語を見た気がします。
何より流れが自然で、すっと胸に入っていました。
【24 湯煙温泉旅紀行】 D
設定・状況説明文章が多すぎてテンション上がりません。
それと、個人的には神の視点から名雪を持ち上げているのが、うざったく思えました。
このSSの彼女には慎みの美徳って概念はないのでしょうか?
チャンピオンベルトを腰に巻きながら街中を闊歩し、「凄いわね、名雪ちゃん」「ええー、わたし、そんな大したことしてませんよ。あはははは」と謙遜する女を僕はかわいいとは思いません。
自分からチャンピオンベルトを巻いていようが、誰か(作者)に巻かされていようが、見た目は同じことです。
【25 太陽の眺め方 】 C
切ないお話は嫌いじゃないので、悪くはなかったです。
ただ、栞死亡でこの流れなのが趣味に合わないだけです。
23に比べると、その流れのせいで全体的に後ろめたさが漂っていたのが、個人的にダメなのかもしれません。