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 芸術は結果だけが問題。たとえ、のんだくれて鼻唄まじりにかいた絵でも傑作は傑作。
 どんなに心血を注いでかいても駄作は駄作。

 公表された作品については、みる人ぜんぶが、自由に感想や批評を書く権利をもつ。
 どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。
 それがいやなら、だれにもみせないことだ。

 読者に感想・批評の権利があれば、私にだっておこる権利がある!!
 あいつはけなした! 私はおこった! それでこの一件はおしまい!!
 つまらんことにいつまでもこだわってないで、さっさとわすれなさい。

 そのうち、読者にもけなしようのないすばらしい作品をかいてみせるさ。
 気が向いたら。



エスパー麻美「くたばれ評論家」より抜粋。一部改変。