「ちょ、なにして…」
手が股間に伸びる。
一瞬硬直してしまう。
止めようとした手は、予想できないぐらいの快感で止められた。
名雪の手はズボンに包まれたペニスを優しく包み込み、快感へと誘った。
気づけば、股間にあるものは硬くなり始めていた。
名雪はゆっくりと俺のズボンを下ろし、布に包まれているペニスをさらした。
外気にさらされたペニスは醜いぐらいに腫れ上がり、欲望を吐き出す場所を求めてビクビクと動いていた。
「わたし… 祐一に何もあげられない。でも… これぐらいならできるから… だから… 離れないで…」
虚ろな目のまま、名雪がなにか言っている。
「え…?」
もう一度聞き返そうと、口を動かそうとしたとき。
俺は仰け反りそうな快感を受けていた。
「んっ… あぅ… ふぅ…」
名雪が俺のを咥えている。
ぎこちない動きで、見よう見まねで動いている。
「…っ!」
名雪の口の中は熱く、こうしているだけで達してしまいそうだった。
さらに舌が動く。ざらっとした感触が快感を誘う。
動きはつたないけど、一生懸命にしてくれるということ自体が更なる快感となる。
名雪の舌が茎を、亀頭を、裏の方を這ってゆく。そのたびに強烈な射精感が溢れてくる。
「ゆういち、気持ちいい?」
「あ、ああ…」
ペニスは唾液で濡れ、月夜に照らされ、光っていた。
「ぅん… ぴちゃっ… はぁ、はぁ…」
名雪の動きが変わった。
横から食らいつくようにペニスを咥え、甘くかんだり少し強めに吸ったりしている。
ちょっと痛いぐらいの刺激が、今まで感じが事もないぐらい気持ちよかった。
「おいひぃ… はぁ… ゆういちぃ…」
名雪は年頃の少女の顔ではなくなっていた。
大人の女の香りがする。
相手を知り尽くし、奉仕する事で自身も感じている。
「ぴちゃっ、ぴちゃっ、ちゅぷっ…」
ペニスの周りや名雪の口の周りは唾液や粘液でベトベトになっていた。
名雪の動きが再び、亀頭を咥える動きに変わった。
でも、さっきとは違う。
さっきよりも大胆に、妖艶に舌や唇を使っている。
「んっ、あぅっ、ちゅぷっ、ぅんっ、ぴちゃっ…」
信じられない。
名雪がこんな事をするなんて…
どこか怖いという感情と、このまま欲に溺れたいという感情がせめいでいる。
再びペニスを深く咥える動きになった。
舌で裏筋を刺激し、口腔全体でペニス全体をしごくように動いている。
「ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぱっ」
唾液が口から流れて、胸元に落ちていた。
ペニスの先からドロドロに溶けてしまいそうな感覚でいっぱいになる。
それと同時に、腹の奥から熱いものがこみ上げてくる感覚を感じ始めていた。
このままされたら… 果ててしまう…
そのことを気づかないのか、名雪のペースは落ちることはない。
むしろ、少しずつ上がっていっている…
「ぐっ、ダメだっ…」
頭の中が白くチカチカとし始める。
ドロドロとしたものが体の中を移動するのを感じる。
もう… ダメだ…
「ぐっ、うあぁっ!」
びゅくっ! びゅくっ! びゅくっ!
「んっ!?」
白濁液が名雪の口を汚してゆく。
びゅくっ! びゅくっ! びゅくっ!
「んーっ! んんっ」
一度では足りず、二度、三度と名雪の口の中に吐き出す。
口の中に入りきらない精液が口から溢れ出し、頬を伝って胸元へと落ちてゆく。
自らも興奮したのか、乳房の先にある突起は硬く尖り、パジャマの上からでも判るようになっていた。
やがて、射精が止まり、萎え切ったペニスが名雪の口から離れた。
「うっ… うえっ… けほっ…」
吐き出しそうになる衝動に駆られながらも名雪は必死にそれを飲み込もうとした。
「んくっ… んっ…」
やがて、少しづつ精液が喉を通り、程なく全ての精液を飲み込んだ。
目じりには涙が浮かび、胸元に落ちた精液は月明かりに輝いていた。
「けほっ…」
「名雪、大丈夫か?」
雑誌での受け売りだが、アレはそうとう不味いらしい。
それを初めてで全部飲もうなんて無茶すぎる。
「う〜 苦くて変な匂いだよ〜」
そう言い、名雪は涙で潤んだ目で俺を見つめる。
そんな名雪を見ていると、萎えていたペニスが再び起き上がる。
「あ…」
「名雪… いいか?」
「…うん」
名雪は小さく頷いた。
久しぶりに触れた名雪の体は、忘れていた男の感情をすぐに蘇らせてくれた。
「はぁ… はぁ… ゆういちぃ…」
豊満な胸に舌を這わせる。
甘い匂いが頭の中に残っている理性を焼ききっていく。
手の中に少し余るぐらいの胸はとても心地がよかった。
乳首を少し強めに吸った。
「はぁんっ!? だめっ、ちくび… あぁんっ! やぁっ、あまり強くしちゃ… ふぅんっ!」
赤ん坊のように乳首を吸う。
強くしたり、弱くしたり。
時に甘く噛んだりもする。
一つの行動を起こすたびに、名雪は違う反応を示してくれる。
「ゆういちぃ、ゆういちぃ… ゆういちぃ… 好き… 大好きぃ…」
甘い声で俺の名を呼んでくれる。
それだけで脳髄が焼け付くぐらい興奮してしまう。
柔らかくて、触っているだけで気持ちのいい名雪の胸。
運動をしているとは思えないぐらい均等な二つのふくらみ。
その先にある桜色の乳首は、充血して硬く隆起していた。
乳首を舌と指で刺激してやると甘い声で喘いだ。
「そんな… 強くしちゃだめだよ…」
「ごめん、痛かった?」
「ううん、痛くはないよ… でも… 声が出ちゃって、ちょっと恥ずかしいよ…」
頭の中で何かが弾けた。
娼婦のように喘ぎ、乙女のように恥じらう。
本能に火がついたとでもいうべきだろうか。
体温が1〜2度上がった気がした。
空いた手を太ももの付け根に移動させる。
「あっ、そこだめっ…」
制止の声を聞かずに、整った茂みの向こうにある入り口に触れる。
そこはすでに湿っていた。
指で丁寧にスリットを上下させる。
「はぁんっ、だめぇ!」
わざとくちゅくちゅと音を立てて弄った。
「やぁっ、変になっちゃう…っ! はぁ、はぁっ… 気持ちよすぎるよぉ…」
上下に動かしている指を入り口に当てて、ゆっくりと沈ませた。
「はぁぁぁぁぁん…」
指に絡みつく粘膜と襞。
入ってきたものを拒まずに迎え入れる動き。
欲しがっているんだ。
それなら、意地悪しないで与えないと…
指を抜いて、名雪から離れる。
「名雪、いいか?」
「うん、来て…」
硬くなったペニスを入り口に当てる。
くちゅっといやらしい音がした。
「んっ…」
名雪が一瞬反応する。
そのまま腰を前に押し出して、名雪の中に沈んでいく。
ずぷっ ずぷずぷっ…
「はぁっ、はぁっ… はぁんっ! あぁっ、ゆういちが… はいってくるぅ…」
入った先から熱くて気持ちのいい壁に締め付けられる。
一回出したから持ちそうだけど、出してなかったらもう達してしまっていただろう。
やがて、奥までペニスが入った。
名雪は俺のペニスで串刺しにされた。
「んっ、あぁ… ゆういちぃ…」
俺が入っている事を本当に嬉しそうに喜んでいる。
ゆっくりと腰を引く。
そして、少し強めに打ち付ける。
「はぁっ、はぁっ…」
またゆっくりと腰を引く。
抜けそうなギリギリの所まで行ったら、打ち付ける。
「あぁ、あはぁっ、ゆういち、ゆういちぃ…」
襞は俺を容赦なく締め付ける。
お互いに遠慮はない。
若いからできるセックス。
体力に任せて、できる限りの快楽をむさぼる。
全身で名雪を感じる。
質量のある胸が動くたびに揺れている。
部活で鍛えられた無駄のない腰や尻は俺の中の男をさらに高めていく。
汚したい、俺だけのものにしたい。
揺れる乳房をつかみ、先端にある乳首を少し強く摘む。
「あぁぁぁぁ…っ」
締め付けが強くなり、結合部からは愛液が溢れ出る。
お互いの粘液がシーツに落ちて、水溜りみたいになっている。
精液が尿道を上っていくイメージが頭の中に駆け巡ってきた。
限界は近い。
でも、もうちょっと感じていたい。
せめて、名雪が達するまでは…
名雪も限界が近いのか、喘ぎ声が小刻みになって来た。
「…っ、もうそろそろ出るぞ」
「ふぁっ… わ… わたしもぉ…」
名雪も限界が近い。
あとは、一緒に果てを迎えるだけ…
限界までグラインドを早くする。
じゅぷっ! じゅぷっ! じゅぷっ!
「はぁっ…! あぁ…っ! だめぇ…っ! あっ… あっ… あぁぁぁぁぁぁ…!」
「くっ…!」
ギリギリの所で引き抜く。
びゅくっ!びゅくっ!びゅくっ!
放たれた精液が名雪の背中と臀部にかけて飛び散る。
「はぁ… はぁ…」
息も絶え絶えに二人ともベッドに倒れる。
「名雪…」
半開きの唇にキスをする。
「祐一…」
舌を絡め、お互いの唾液を交換する。
名雪の唾液は甘くて、まるでお菓子を食べているような気分だった。
「わたし… 不安だったんだ…」
シャワーを浴びて一緒の布団で眠ろうとしたとき、名雪が突然呟いた。
すぐ近くにある名雪の顔。
その表情はどこか寂しさを含んでいた。
「祐一がどこか遠くに行っちゃいそうで… わたしを置いて一人で…」
言葉はそこで途切れた。
名雪の瞳が潤んでいる。
涙を堪えているのだろう。
…そんなにも寂しい思いをさせていたんだな。
「馬鹿」
「きゃうっ」
軽く額を小突いてやる。
「…目覚ましの事、もう忘れたのか?」
「あっ…」
思い出したように表情がぱっと明るくなった。
同時にほんのりと頬が赤く染まる。
きっと俺も顔真っ赤なんだろうな…
「覚えていてくれないと困るぞ… あれと同じ事言うなんて恥ずかしすぎてできないからな…」
思い出しただけで耳まで真っ赤になる。
心の中で確かな決意としてあっても、言うとなるとやはり恥ずかしいものだ。
「祐一…」
安心しきった、幸せそうな表情で見つめてくる。
無邪気なその瞳に吸い寄せられそうになる。
「わたしたち、ずっと一緒だよね?」
ズットイッショダヨネ?
…っ!?
一瞬、得体の知れない寒気が走った気がした。
「ああ…」
…なんだ? さっきのは…
「…よかった」
それから名雪は安心したように眠りに落ちてしまった。
「………………」
さっき、一瞬感じた感覚。
あれは… 何なんだろう?
…いいや。考えたところで判らない。
俺も寝ることにした。
次に目覚めたとき、幸せになれることを祈って…
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